創業期の銀行口座開設は「目的ありき」で決める!

〜開業時に迷わない口座選びの考え方〜

開業後にはまず銀行口座の開設が必要になります。

ネット上では「メガバンクは後回しに」「ネット銀行が早い」といった情報も多いですが、
本当に大事なのは、「自分が何を優先したいか」を明確にすることです。
今回は、「目的から考える銀行選び」の考え方を整理してみます。

1. 銀行口座を開設する目的を整理する

 創業時に銀行口座を作る目的は、主に次の3つに分けられます。

このうち、どの目的が「今」一番重要かを考えることが、銀行選びのスタートです。

2. 目的に合わせて選ぶ銀行タイプ

 目的が整理できたら次はメリット・注意点を確認していきましょう。

 たとえば――

 ①スピード・効率重視型
  → まずネット銀行で開設。freeeやマネーフォワードと連携して効率化。
  → 取引実績が増え、信用力を示す必要が出てきたタイミングでメガバンクも開設。

 ②信用重視型
  → 最初からメガバンクにチャレンジ(審査が厳しければ地銀・信金へ)。
  → 取引先や補助金の入金口座として活用。
  →その後、支払用口座として手数料が抑えられるネット銀行を開設。

 ③融資・地域支援重視型
  → 融資を意識して「地方銀行」や「信用金庫」との接点を優先。
  → その後、支払用口座として手数料の安いネット銀行を開設。

 つまり、順番は目的の延長線上にあるものであって、
 「一律にネット銀行→メガバンクが正解」とは限りません。
 もし創業初期に補助金の申請や公的融資を視野に入れているなら、
 最初から地方銀行や信用金庫との関係を持っておく方が後々スムーズです。

3.まとめ

 銀行口座は、いま何を優先したいかで選ぶことが大切です。

 このように、目的が決まれば自然と“順番”も見えてきます。
 目的を整理することで、ムダなく、着実に信頼を積み上げていけます。

 迷ったときは、「いま自分が何を優先したいか」に立ち戻りましょう!

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